FiveMの体験は、どのサーバーを選ぶかでほぼ決まると言ってよい。同じFiveMでも、本格ロールプレイの街もあれば、レース専門の場も、ただ暴れるだけの公開サーバーもある。最初の一台目を間違えると「思っていたのと違う」と離れてしまいがちだ。GTA6 FEEDが、初心者が自分に合うサーバーを見つけ、つまずきを避けるためのポイントを整理する。

まずサーバーの「探し方」を知る
サーバーを選ぶ前に、どこで探せるかを押さえておきたい。主な入り口はいくつかある。
最も基本的なのは、FiveM公式のサーバーブラウザである。FiveMを起動するとサーバー一覧が表示され、タグ(roleplay、racing、driftなど)や言語・地域で絞り込める。ただし数が膨大で、初心者には目移りしやすいのが難点だ。

そこで役立つのが外部の情報源である。サーバー紹介サイトやランキング、各サーバーの公式サイト・Discordには、ゲーム内ブラウザよりも詳しい説明が載っていることが多い。配信を見て、気になったサーバー名で検索するのも有効な方法だ。GTA6 FEEDが調査した範囲では、日本のサーバーはDiscordサーバー紹介サイト(Disboardなど)やX(旧Twitter)で住民を募集していることが多く、「GTA RP」「スト鯖」といったキーワードで探すと見つけやすい。
選ぶ前に「自分の軸」を決める
数あるサーバーから絞り込むには、先に自分がどう遊びたいかを決めておくと早い。最低限はっきりさせておきたいのは次の三点である。
何をして遊びたいか。生活ロールプレイ中心なのか、レースやドリフト、PvPが目的なのか。これでサーバーのジャンルが絞られる。どれくらい本格的に演じたいか。じっくり物語を作りたいのか、気軽に交流したいのか。そして、言語。日本語で遊びたいのか、英語圏の大型サーバーに挑戦したいのか。この三つが決まれば、候補は一気に絞られる。
選ぶときに見るべきポイント
候補を比較する際は、次の観点をチェックすると失敗しにくい。
- ジャンル・ゲームモード。ロールプレイ、レース、ドリフト、サバイバルなど、サーバーの主目的を確認する。タグや説明文に明記されていることが多い。
- ロールプレイの厳格さ。本格RP(シリアスRP)はリアルさと長期的なキャラクター育成を重視し、ルールも厳しい。セミシリアスはより自由で展開も速い。じっくり型か、テンポ重視かで選ぶ。
- 言語と対応状況。日本語で遊びたいなら、日本語対応や日本人コミュニティであることを確認する。英語サーバーは規模が大きい反面、言語の壁がある。
- ホワイトリスト(参加審査)の有無。大手や本格RPサーバーは、Discordでの申請や審査を経て参加する形が多い。手間はかかるが、その分トロール(荒らし)が排除され、RPの質が保たれやすい。すぐ入りたいなら審査なしの公開サーバーだが、雰囲気はさまざまだ。
- 初心者歓迎かどうか。明確なルール、参加ガイド、サポート体制、初心者を教えてくれるコミュニティがあるサーバーは始めやすい。市民向けの職業や案内システムが整っているところは、最初の一歩を踏み出しやすい。
- 人口と稼働時間。賑わいを求めるなら人口は一つの目安になる。ただしRPの質は人口の多さより、ルール運用・コミュニティの文化・スタッフの関与で決まる面が大きい。また、24時間稼働か時間限定かも、自分の生活リズムと合うか確認したい。
- PC性能との相性。カスタムアセットを大量に読み込むサーバーは負荷が高い。スペックに不安があるなら、説明に「軽量」「最適化」とあるサーバーや、高ポリゴンの車パックを多用していないサーバーを選ぶと快適に遊べる。
- 課金体系。FiveM自体は無料だが、サーバーによっては優先接続や特典に課金を設けている場合がある。何が無料で何が有料かを把握しておくとよい。
日本のサーバーを選ぶ場合
日本語で遊びたい初心者には、国内サーバーが現実的な選択肢になる。FiveMのサーバーブラウザでは、言語や地域で日本のサーバーに絞り込める。


GTA6 FEEDが確認した範囲では、日本のサーバーには共通する特徴がいくつかある。
- 職業の充実。警察、救急隊、個人医、メカニック、飲食店、不動産など、生活を軸にした職業がそろい、実績を積めば起業できるサーバーも多い。ギャングや強盗といった違法側のコンテンツも用意されており、合法・違法の両面で遊べる。
- ボイスチャット前提。多くの日本サーバーはボイスチャットの使用を前提としている。マイク環境を整えておくと参加しやすい。
- 参加形態の幅。配信者・活動者向けの招待制・参加申請制サーバーがある一方、一般プレイヤーを広く受け入れているサーバーも多い。配信者向けは視聴はできても参加のハードルが高いため、まず演じてみたい初心者は、一般参加を歓迎しているサーバーから始めるのが無難だ。
入り口としては、各サーバーのDiscordに参加し、ルールと参加方法を確認するのが基本の流れになる。
初心者がやりがちな失敗と注意点
最後に、避けておきたいつまずきを挙げておく。
- シングルプレイ用MODとの混在。Menyoo、Script Hook V、.asiファイルといったシングルプレイ用MODをFiveMと同居させると、動作が不安定になったり接続できなくなったりする。FiveMとは完全に分けて管理するのが鉄則である。
- 説明を読まずに入る。サーバーごとにルールや世界観は大きく異なる。Discordやサイトの説明、ルール(サーバーによっては「Bible」と呼ばれる)を事前に読むだけで、トラブルの多くは避けられる。
- 公開サーバーの民度を期待しすぎる。審査なしの公開サーバーには、ロールプレイをせず暴れるだけのプレイヤーも一定数いる。本格的なRPを求めるなら、多少手間でも審査制サーバーのほうが満足度は高い傾向にある。
- 放置(AFK)に注意。RPサーバーの多くは、スロットを空けるためにAFKへの対応が厳しい。席を外すときは、サーバーのルールに沿って一言伝えておくとよい。
- 出所の怪しいダウンロードを避ける。クライアントは公式から入手し、非公式の「便利ツール」をうたう配布物には手を出さない。マルウェアや詐欺のリスクがある。
チート配布サーバーには絶対に入らない
初心者が知らずに踏みやすく、しかも取り返しのつかない落とし穴がこれである。GTA6 FEEDが特に強く注意を促したいポイントだ。
FiveMのサーバーの中には、チートツール(mod menu など)が使えたり配布されたりする、いわゆる「チート鯖」が存在する。興味本位であってもこうしたサーバーに入ると、深刻なペナルティにつながる。
理由は二つある。一つは、Cfx.reの自動アンチチートが、ゲームクライアントに干渉するチートツールの動作を検知すると、アカウント自体をFiveM全体から締め出す「グローバルBAN」を科すためである。これを受けると、どのサーバーにも一切入れなくなる。もう一つは、まともなサーバーの多くがアンチチートやBAN情報の共有ネットワークを導入しており、チート鯖への参加歴があるだけで「チート疑い」とみなされて個別に永久BANされることがあるためだ。実際、「チート配布サーバーに入っていた為、チート疑い/サーバールール違反」といった理由での永久BANは、日本の本格RPサーバーでも珍しくない。チート鯖で実際にチートを使ったかどうかにかかわらず、入っていた事実だけで処分対象になりうる点が怖いところである。
さらに悪質と判断された場合は、PCの構成(ハードウェア)に紐づくHWID BANとなり、アカウントを作り直しても同じPCからは入れなくなる。一度こうしたBANを受けると、復帰は極めて難しい。
対策はシンプルで、チートが使える・配られると分かるサーバーには近づかないことに尽きる。あわせて、チート以外でもFiveMに干渉しうる外部ツールは、誤検知によるBANを避けるため起動時に閉じておくのが安全だ。健全なサーバーで普通に遊んでいる限り、これらのBANを心配する必要はない。
まとめ
サーバー選びのコツは、先に「どう遊びたいか」を決め、ジャンル・本格度・言語・審査の有無・初心者対応・PC負荷といった観点で候補を比較することに尽きる。最初から完璧な一台を引き当てる必要はない。気になったサーバーの配信を眺め、Discordをのぞき、説明を読んでから飛び込む。この手順を踏むだけで、ミスマッチはぐっと減る。まずは一つ、自分に合いそうな街の住人になってみるところから始めたい。
なお、GTA6の登場を控え、FiveMをめぐる環境は変化の途上にある。サーバーの開設・終了や運営方針の変更も起こりやすい時期であるため、参加時は各サーバーの最新情報を確認することをおすすめする。
免責事項
本記事は、FiveMサーバーを選ぶ際の一般的な観点を初心者向けに整理したものである。サーバーの仕様・ルール・職業構成・課金体系・稼働状況・参加条件はサーバーごとに異なり、また時期によって変動する。具体的なサーバー名や運営状況は流動的であるため、参加時は各サーバーの公式情報(公式サイト・Discord等)を必ず確認されたい。FiveMはPC版GTA5を前提とするコミュニティ製プラットフォームであり、正規に購入したGTA5が必要となる。本サイトはGTA6の非公式ファンコミュニティであり、Rockstar Games / Take-Twoとは一切関係しない。
