GTA6、Dazed独占インタビューで大量の新情報。「銃を持てば街が反応」体型変化・ゲーム内SNS・NPCの進化も明らかに

『Grand Theft Auto VI(GTA6)』について、これまで見えていなかったゲームシステムや開発の舞台裏が一気に明らかになった。

英国カルチャー誌「Dazed」は2026年8月26日、Rockstar Gamesの開発チームを独占取材した大型特集「GTAVI: An exclusive deep dive into the video game of the decade」を公開した。

記事にはRockstar Northの開発責任者Rob Nelson氏をはじめ、ナラティブ、キャラクター、UIなどGTA6制作の中核を担うスタッフが登場。これまでトレーラーや公式サイトだけでは分からなかった、Leonidaの世界がどのようにプレイヤーへ反応するのか、JasonとLuciaをどのように操作できるのか、さらには主人公の身体変化やNPC制作の規模まで語られている。

DazedのGTA6特集は同誌2026年秋号にも掲載され、雑誌は9月10日から世界で発売される予定だ。オンライン版はすでに公開されている。


GTA6の世界は「より現実的にプレイヤーへ反応する」

今回のインタビューで、まず大きく取り上げられているのがGTA6のオープンワールドそのものだ。

Dazedによれば、GTA6はシリーズらしい武器やスーパーカー、自由度を残しながらも、これまで以上に「grounded and reactive(地に足がつき、反応する)」世界を目指しているという。

象徴的なのが、街中で銃を持った場合の反応だ。

記事では、ライフルを持ったまま通りを歩けば、街が何らかの反応を示すと説明されている。

過去のGTAでは、武装した主人公が市街地を歩き回っても、プレイヤーが実際に発砲したり犯罪行為を起こしたりするまで、周囲の反応は限定的な場合もあった。

しかしGTA6では、単に「犯罪を起こしたかどうか」だけではなく、プレイヤーの行動や状態そのものを世界が読み取り、それに応じてNPCや周囲の環境が反応する方向へ進化しているようだ。

Rob Nelson氏は、Rockstarが過去作品を批判的に振り返り、当時は時間、リソース、技術的な制約などで実現できなかったものを見直しながら、システムを発展させていると説明している。


JasonとLuciaは「二人で行動」も「別々に行動」も可能

GTA6の主人公Jason DuvalとLucia Caminosについても、新たなプレイスタイルが具体的に語られた。

Dazedは、プレイヤーが二人をカップルとして一緒に行動させることも、それぞれ別々に行動して自由に遊ぶこともできると伝えている。

さらに興味深いのが、二人が同じ車に乗っている場面だ。

たとえば仕事へ向かう途中、Jasonとして高速道路を運転している状態から、助手席に座るLuciaへ操作を切り替え、ゲーム内スマートフォンを見ることができるという。

その後カーチェイスが始まれば、運転するキャラクターと助手席から追手を攻撃するキャラクターを状況に合わせて切り替えることも可能だと説明されている。

単に「二人の主人公を切り替えられる」というGTA5の発展形ではなく、二人が同じ状況の中に存在したまま操作対象を切り替えるシステムが、GTA6ではより深くゲームプレイへ組み込まれている可能性がある。


GTA6には「実際に動くSNSフィード」が存在

トレーラー公開時から大きな注目を集めていたゲーム内SNSについても、今回かなり重要な情報が出ている。

Dazedは明確に、GTA6には実際に機能するソーシャルメディアのフィードが存在すると伝えている。

画像: 内容を分かりやすく伝えるためのイメージ画像。実際のGTA6のゲーム画面・公式素材ではない。

これまで公開された映像では、TikTokやInstagram Liveを思わせる縦型動画、ライブ配信、コメント欄のようなUIが何度も登場していた。

そのためSNSがGTA6における現代アメリカ風刺の中心的な要素になることは以前から予想されていたが、今回の取材によって、それが単なるストーリー演出ではなく、プレイヤーがゲーム内で実際に触れるシステムであることがより明確になった。

また、ゲーム内の女性ラップデュオ「Real Dimez」の活動についても、SNS上で拡散されるバイラル投稿を通してその軌跡を追えるという。

SNSが単なる雰囲気作りではなく、Leonidaで起きる出来事や人物を知るための情報源として機能する可能性もありそうだ。


食べれば太る、運動すれば筋肉がつく――身体変化システムが復活

シリーズファンにとって特に興味深いのが、主人公の身体変化だろう。

DazedによるとGTA6では、過去のRockstar作品で採用されてきた身体変化システムが復活し、さらに拡張されている。

画像: 内容を分かりやすく伝えるためのイメージ画像。実際のGTA6のゲーム画面・公式素材ではない。

食事はJasonとLuciaの体重に影響し、運動をすれば筋肉が目に見えて発達する。

さらに、長期間自宅へ戻らず警察から逃げ続けたり、何日にもわたって遊び歩いたりすると、その生活が二人の外見にも現れるという。

これは『Red Dead Redemption 2』で見られた、Arthur Morganの体重、髪、ひげ、傷などがプレイヤーの生活によって変化する仕組みを、現代を舞台とするGTA6向けにさらに発展させたものと考えられる。

つまり同じJasonやLuciaでも、プレイヤーがどのような生活を送るかによって見た目が変わっていくことになる。


Rockstarは10年以上Miamiを調査。犯罪者や警察関係者にも取材

GTA6の舞台Leonidaを作るため、Rockstarが行った調査の規模も明らかになっている。

Vice CityのモデルとなるMiamiとその周辺には、過去10年以上にわたって複数のRockstarスタッフが訪れており、現在はMiamiに専属のリサーチチームまで存在するという。

そして調査対象は街並みだけではない。

Rockstarのキャラクター部門でシニア・アートディレクターを務めるJamie-Lee Lloyd氏によれば、開発チームは元犯罪者、警察関係者、クラブプロモーター、銃器関係者など、地域を知るさまざまな人物から話を聞いてきたという。

単に「Floridaの変な人物」を集めて風刺するのではなく、実際に現地の人々と交流し、その地域特有の文化や考え方を理解したうえでGTAの世界へ落とし込むことが狙いだ。

ゲームライターのMichael Wiafe氏も、既存のFlorida像やミームをそのまま再現するだけではなく、プレイヤー自身がLeonidaを探索して発見できる世界を作る必要があると説明している。


GTA6のNPCは「シリーズ史上最も多様で詳細」

その現地調査の成果が特に現れているのが、Leonidaで暮らすNPCたちだ。

Vice CityのLittle CubaからMount Kalaga National Parkの自然地帯まで、地域によって服装、体格、年齢、ファッション、身体的特徴などが大きく異なるキャラクターが登場するという。

Rockstarはこの膨大な人口を制作するため、新しいツールと制作パイプラインを開発した。

Lloyd氏はGTA6について、「これまで作った中で最も詳細で多様なキャラクター人口」を構築できるようになったと説明している。

さらに驚くべきことに、現在のRockstarにはLos Angelesの拠点に、ゲーム内の歩行者・NPC制作をほぼ専門的に担当する部門まで存在するという。


GTA6開発チームはRDR2時代から「2倍以上」に

こうした世界を作るため、Rockstarそのものの制作規模も大きく変わっている。

Dazedによれば、GTA6を制作するRockstarのチーム規模は、『Red Dead Redemption 2』発売時と比較して2倍以上に拡大した。

NPCだけではない。

Vice Cityの壁画制作には50人以上の実在するストリートアーティストが参加。

さらに、車両のハンドリングを担当するチームには実際のレーシングドライバーが所属しているという。

ファッションについても、Miamiを拠点とするスタイリストJillian Carr氏が2023年からRockstarと協力し、Vice Cityの「ファッション・エコシステム」を構築している。

街を構成するブランドについても、一度きりのパロディとして作るのではなく、そのブランドを好む人、その店を利用する人、その商品が存在する地域まで含め、Leonidaの文化の一部として成立するよう設計しているという。


「13年待ったGTA」の中身が、ようやく見え始めた

これまでGTA6について語られる時、その中心にあったのは巨大なマップ、グラフィック、車両、ストーリーといった目に見えやすい部分だった。

しかし今回のDazed独占取材から見えてくるGTA6は、少し違う。

武器を持って歩けば周囲が反応する。

JasonとLuciaは同じ車の中でもシームレスに操作を切り替えられる。

スマートフォンを開けばLeonidaで動いているSNSがあり、食事や運動、日々の生活は主人公の身体へ残っていく。

そして、その街を歩く名もないNPC一人を作るためにも、Rockstarは専用の技術、現地調査、専門スタッフを投入している。

Rob Nelson氏はDazedに対し、GTA6にかかる外部からの期待は前例のないものだと認めながらも、それ以上に開発チーム自身が自分たちへプレッシャーをかけていると語っている。

13年間という長い時間を経て作られた次のGrand Theft Autoが、単に「GTA5を巨大にしたゲーム」ではなく、プレイヤーの行動に反応し続ける世界を作ろうとしていることが、今回のインタビューから少しずつ見え始めた。

そしてタイミングも意味深だ。

Rockstarがゲームプレイ映像の流出について声明を発表し、「GTA6はほぼ完成」と明かした直後。そして「Extended Look」の公開を目前に控えたタイミングで、今度は開発チーム自身の言葉によってGTA6の内部が語られ始めた。

発売日は2026年11月19日。

これまで慎重に隠されてきたGTA6の全貌が、いよいよ本格的に明らかになる段階へ入ったのかもしれない。


注記: 本記事はDazedの独占取材記事「GTAVI: An exclusive deep dive into the video game of the decade」(2026年8月26日公開)の内容をもとにまとめたもので、引用部分は編集部訳・要約を含む。正確な文言は原文を参照してほしい。また、本記事の画像のうちイメージ画像には、その旨を各画像のキャプションに記載している。それ以外はRockstar Games提供の公式素材である。