GTA6のマップはGTA5の約2倍――Vice CityだけでLos Santosの2倍、Rockstar Northで明かされた「Leonida」の巨大さ
「GTA6のマップはどれくらい広いのか」。これは『Grand Theft Auto VI』が正式発表される以前から、ファンの間で繰り返し議論されてきたテーマのひとつだ。
海外ではトレーラーに映った道路標識や建物、海岸線、高速道路などを手掛かりにLeonidaの地形を推測するマッピングプロジェクトが進められ、さまざまな「GTA6予想マップ」が作られてきた。しかし、そこには常にひとつの大きな問題があった。Rockstar Games自身が、GTA6のマップがどれほど大きいのかを具体的な数字で説明してこなかったことだ。
その状況が、「Grand Theft Auto VI: An Extended Look」の公開に合わせて大きく変わった。
Rockstar Northに招待された海外GTAクリエイターのTGGは、開発責任者Rob Nelsonらから説明を受けながら約3時間にわたってGTA6を見たと報告。その中でマップの規模についても質問し、GTA6のワールド全体はGTA5のおよそ2倍、Red Dead Redemption 2のおよそ3倍になるとの説明を受けたという。
さらにTGGからは、Vice City単体でもLos Santosのおよそ2倍になるという、かなりインパクトのある情報も伝えられている。
ただし、これらはRockstar公式サイトで発表された面積データではない。Rockstar Northで行われた先行プレビューを通じてTGGが伝えた情報であるため、本記事でも「公式発表済みのスペック」と「クリエイターを通じて伝えられた情報」を区別しながら見ていく。
GTA6のマップは「GTA5の約2倍」
TGGによれば、Rockstar Northで「An Extended Look」を事前に視聴したほか、Rob Nelsonによる約2時間半の追加ゲームプレイを見る機会があり、その中でLeonidaの規模についても説明を受けたという。
そこで示された比較では、GTA6全体がおよそGTA5の2倍、RDR2の3倍。さらに都市単体で比較すると、Vice CityはLos Santosのおよそ2倍になるとされている。
図版は本記事の内容を整理するために編集部が作成したもので、数値はTGGがRockstar Northで説明を受けたとして公開した内容にもとづく。地図の形状はイメージであり、Rockstarの公式マップではない。
| 比較 | 先行プレビューで伝えられた規模 |
|---|---|
| GTA6全体 vs GTA5全体 | 約2倍 |
| GTA6全体 vs RDR2 | 約3倍 |
| Vice City vs Los Santos | 約2倍 |
| Vice City+周辺 vs Los Santos+周辺 | 約11倍との説明 |
| アクセス可能な建物 | 数百規模との情報 |
| 正確な面積 | 未公表 |
ここで注意したいのは、「GTA5の2倍」という数字だけを見て、GTA5のマップをそのまま縦横に拡大したような世界を想像するのは少し違うということだ。
GTA6の舞台となるLeonidaには巨大都市Vice Cityだけでなく、湿地帯や島々、地方都市、工業地帯、山岳地域など、性格の異なる複数のエリアが存在する。今回示された数字は、それらを含めた世界全体の規模を表している。
Vice CityだけでもLos Santosの約2倍
GTA5をプレイしたことがある人にとっては、ゲーム全体の「2倍」より、こちらの比較の方がイメージしやすいかもしれない。
GTA5のLos Santosは、ダウンタウン、高級住宅街、ビーチ、空港、港湾地域、郊外などを抱える巨大都市だった。GTA Onlineを長く遊んでいるプレイヤーであれば、十年以上走り回ってきた馴染み深い街でもある。
今回の情報では、Vice CityだけでそのLos Santosのおよそ2倍になるという。
さらにTGGから伝えられた情報には、Vice Cityとその周辺エリアを含めた規模について、Los Santosとその周辺部のおよそ11倍という数字も登場している。
ただし、この「11倍」は特に慎重に扱う必要がある。Rockstarは比較対象となる「周辺エリア」の境界や計測方法、平方キロメートル単位の面積を公表していない。そのため、「Vice Cityの市街地面積がLos Santosの11倍」という意味で受け取るのは適切ではない。
現時点で重要なのは正確な平方キロメートル数よりも、Vice Cityとその周辺を含む都市圏がGTA5より大幅に拡張されているという点だろう。
これまでの「GTA6マップ」は、ほとんどがファンの推測だった
今回の情報が注目される理由は、単純に「2倍」という数字が大きいからだけではない。
GTA6では公式マップが公開されるはるか前から、世界中のファンがLeonidaの地図を作り続けてきた。トレーラーに一瞬映った道路標識や建物、遠くに見える高層ビル、高速道路、海岸線などを照合し、それぞれの場所がどこに位置するのかを推測する大規模なマッピング活動が行われている。
画像はコミュニティで出回っているファン制作の比較図であり、Rockstarが公開した公式マップではない。地名・地形・面積比のいずれも確定した情報ではない。
特にGTAシリーズの場合、現実の都市や地域をモデルに架空の世界が作られるため、現実のフロリダ州南部との比較も重要な手掛かりになってきた。
こうして作られた予想マップは非常に精密になっているものの、当然ながらRockstarが公開した公式地図ではない。同様に、これまでネット上で見かけた「GTA6はGTA5の○倍」という数字についても、ファンによる座標分析や推測から算出されたものが少なくなかった。
今回大きく違うのは、Rockstar Northを実際に訪問したクリエイターが、開発側から説明を受けた内容として具体的な比較値を伝えていることだ。
もちろんRockstar自身がNewswireなどで正式発表した数字ではないため一定の留保は必要だが、これまでのコミュニティによる推測とは情報の性質が異なる。
RDR2の「約3倍」もかなり大きな数字
GTA5との比較以上に、Rockstar作品を遊んできた人にとって衝撃的なのがRed Dead Redemption 2との比較かもしれない。
TGGが伝えた内容によれば、GTA6の世界はRDR2のおよそ3倍の規模になるという。
RDR2の世界は決して小さくない。雪に覆われた山岳地帯から森林、平原、湿地帯、町、Saint Denisのような都市まで、性格のまったく異なる地域が広大な土地の中につながっている。馬で移動することを前提としているため、ひとつの地域から別の地域へ向かうだけでも相応の時間が必要だった。
一方、GTA6では自動車やバイク、高速道路、ボートなど、RDR2より圧倒的に速い移動手段が存在する。高速で移動できるゲームでありながら、それでも世界の広さを感じさせるためには相応のスケールが必要になる。
その意味では、「RDR2の3倍」という数字は単なる面積比較以上に、RockstarがLeonidaをどのような世界として設計しているのかを考える手掛かりになる。
Leonidaは「Vice Cityだけのマップ」ではない
GTA6という名前を聞いて、多くの人が最初に思い浮かべるのはVice Cityだろう。ネオン、高層ホテル、ビーチ、ナイトライフといった街のイメージは、これまで公開されたトレーラーやスクリーンショットでも前面に押し出されてきた。
しかし、GTA6の舞台であるLeonidaはVice Cityだけで構成されているわけではない。
Rockstarがこれまでに紹介している地域には、Vice Cityのほか、広大な湿地帯Grassrivers、島々が連なるLeonida Keys、かつて栄えた海岸沿いの街Port Gellhorn、工業地域と田園地帯が混在するAmbrosia、そしてLeonida北部の自然が広がるMount Kalaga National Parkなどがある。
つまりGTA5でいう「Los Santos+Blaine County」という構造が、GTA6ではさらに細かく分かれ、それぞれ異なる文化や景観を持った地域として作られていると考えられる。
Vice Cityの中心部で高級車を走らせていたプレイヤーが、高速道路を抜けて湿地帯へ向かい、そのまま島々へ移動する。あるいは都市を離れ、まったく違う景観の地方都市や自然地域まで足を延ばす。そうした環境の変化そのものが、Leonidaを探索する楽しさになりそうだ。
「広さ」だけではなく、数百規模とされる建物にも注目
オープンワールドゲームでは、マップが大きければ面白くなるとは限らない。何もない土地を増やせば数字上の面積はいくらでも大きくできるため、プレイヤーにとって重要なのは、むしろその広い世界に何が存在するのかだ。
そこで注目したいのが、今回の先行プレビューから伝えられているアクセス可能なインテリアが数百規模に達するという情報だ。
GTA5では街そのものは巨大だったものの、自由に入れる建物は限られていた。外から見ると店舗やホテル、マンションが無数に並んでいても、その多くは背景として存在する建物だった。
GTA6で数百規模の建物にアクセスできるのであれば、単純なマップ面積だけでなく、プレイヤーが実際に利用できる空間そのものが大幅に増える可能性がある。
「An Extended Look」でも、街を移動するだけではなく、さまざまな店や施設、レジャー、犯罪などを通してLeonidaと関わる様子が描かれている。巨大なマップと大量のインテリアが組み合わされるのであれば、GTA6の進化は「遠くまで行けるようになった」ことより、どこへ行っても何かを見つけられる世界になったことに表れるのかもしれない。
GTA6は「広さ」と「密度」を両立できるのか
ここが、今回のマップ情報で最も気になる部分だ。
GTA5が発売された2013年から13年が経ち、その間にオープンワールドゲームの規模は大きく拡大した。現在では、GTA5より広いマップを持つゲームそのものは珍しくない。そのため、2026年のRockstarが単純な面積競争だけを狙っているとは考えにくい。
今回の情報で本当に注目したいのは、GTA5の約2倍とされる世界の中に巨大なVice Cityがあり、その外側に性格の異なる複数の地域が広がり、さらに数百規模とされるアクセス可能な建物まで存在するという組み合わせだ。
単に土地が広くなるだけではなく、建物へ入り、店や施設に立ち寄り、車を盗み、犯罪を起こして警察から逃げ、そのまま都市を離れて別の地域へ向かう。さらに海や湿地帯へ出れば、都市部とはまったく違った遊びが始まる。こうした異なる体験がロード画面で切り離されるのではなく、一つの巨大なLeonidaの中で連続して起こることに意味がある。
こうした犯罪や警察まわりのシステムがどう作り直されているかは「Extended Lookだけでは分からないGTA6新情報まとめ」で整理している。
もし先行プレビューで伝えられた規模と密度が実際のゲームでも両立しているのであれば、Rockstarが目指しているのは単なる「シリーズ最大のマップ」ではないのだろう。Leonidaというひとつの州を、プレイヤーが長時間そこで過ごしたくなる世界として成立させようとしている可能性がある。
ファンが作ってきた予想マップは、どこまで当たっているのか
今回具体的な規模が伝えられたことで、もうひとつ気になってくるのが、これまで世界中のファンが作ってきた予想マップの精度だ。
現時点でもRockstarはLeonida全体を俯瞰できる完全な公式マップを公開していない。そのため、Vice Cityが正確にどこまで広がっているのか、Leonida Keysの先にどこまで行けるのか、北側のMount Kalaga周辺がどれほどの規模なのかといった部分には、まだ多くの謎が残っている。
だからこそ、公式マップが公開されたときには面白い「答え合わせ」が待っている。
何年にもわたってコミュニティが映像の断片から組み立ててきたLeonidaと、Rockstarが実際に作ったLeonidaはどれほど一致しているのか。道路一本、建物ひとつまで驚くほど正確に特定されていた場所もあれば、地図全体の形そのものが予想を裏切る場所もあるかもしれない。
GTA6のマップをめぐる考察は、今回の「GTA5の約2倍」という情報で終わったわけではない。むしろ、ようやく比較するための具体的な材料がひとつ増えた段階だ。
現時点で分かっているGTA6マップ情報まとめ
今回のRockstar North先行プレビューを通じて伝えられている情報を整理すると、GTA6全体はGTA5のおよそ2倍、RDR2のおよそ3倍。Vice City単体ではLos Santosのおよそ2倍とされ、Vice Cityと周辺エリアについてはLos Santosとその周辺のおよそ11倍という比較も伝えられている。
一方で、正確な平方キロメートル数や完全な公式マップは依然として公開されていない。「2倍」「3倍」「11倍」という数字だけを使って正確な地図面積を逆算することはできず、コミュニティで作られている予想マップについても引き続き非公式情報として見る必要がある。
また、今回の数字はRockstar公式サイトに掲載されたマップ仕様ではなく、TGGがRockstar NorthでRob Nelsonらから説明を受けた内容として公開したものだ。この点は、今後この数字が広く拡散されるほど重要になってくるだろう。
それでも、GTA6のマップについて長年続いてきた「いったいどれほど大きいのか」という疑問に、これまでより具体的な答えが見えてきたことは間違いない。
GTA5の約2倍という巨大な世界に、Vice City、湿地帯、島々、地方都市、工業地域、山岳地帯が広がり、さらに数百規模とされるアクセス可能な建物が存在する。そのすべてが十分な密度を保ったまま一つにつながっているのであれば、GTA6で本当に驚くことになるのは、マップを初めて見た瞬間ではないのかもしれない。
発売後、何十時間遊んでも「まだ行ったことのない場所」が残っている。
Leonidaの本当の巨大さを実感するのは、そんな瞬間なのかもしれない。
注記: 本記事のマップ規模に関する数値は、Rockstar Northの先行プレビューに参加したTGGが公開した内容にもとづくもので、Rockstar GamesがNewswire等で正式発表した面積データではない。日本語部分は編集部訳・要約を含む。正確な平方キロメートル数および公式マップは本記事執筆時点で未公開であり、掲載したGTA5との比較画像はコミュニティで出回っているファン制作の非公式なものである。また、本文中の図版は本記事の内容を整理するために編集部が作成したもので、実際のGTA6のゲーム画面・公式マップではない。アイキャッチはRockstar Games提供の公式スクリーンショットである。

