約192GBのRockstar旧データから「2015年のGTA6」が浮上――初期マップは現在と何が違った?
2026年11月19日の発売が迫る『Grand Theft Auto VI』。すでにVice Cityを中心とするLeonidaの姿は公式映像などからかなり見えてきましたが、そのGTA6が現在の形になる以前、2015年前後にどのような世界を構想していたのかをうかがわせる資料が話題になっています。
きっかけは、ネット上で広く流通し始めた約192GB規模のRockstar Games内部データです。PC Gamerによると、その解析からGTA Vの没DLCだけでなく、非常に初期のGTA6マップ案とされるデータも確認されています。
ただし最初に注意しておきたいのは、これは現在開発中のGTA6から新たに流出した最新マップではないということ。資料は10年以上前の開発初期のものとみられ、現在のLeonidaとは異なる部分があります。
🗺️ 「2015年ごろのGTA6マップ」とされる資料
PC Gamerが取り上げたのは、2015年前後のものとされるGTA6の初期マップ案です。資料には複数のロケーション名が記されており、その中には「Alligator Farm」や「Disused Theme Park」といった場所も確認されています。「Alligator Farm」は文字どおりならワニを扱う施設、「Disused Theme Park」は使われなくなった遊園地を意味します。
※上のマップ画像はイメージです。Rockstarの資料そのものではありません。
興味深いのは、この初期案の一部について、後にRockstarが正式公開したGTA6の映像に登場する場所との対応が指摘されていることです。つまり10年以上前の段階で考えられていたアイデアの一部が、形を変えながら現在のGTA6まで残っている可能性があります。
一方で、マップ全体が現在公開されているLeonidaとそのまま一致するわけではありません。むしろ比較すると異なる部分もあり、GTA6の世界が長い開発期間の中で再構成されてきたことを示す資料として見る方が適切です。
🌴 現在のLeonidaとはかなり違う
現在Rockstarが正式に公開しているGTA6の舞台は、フロリダをモデルにした架空の州Leonidaです。その中心となるVice Cityに加え、Leonida Keys、Grassrivers、Port Gellhorn、Ambrosia、Mount Kalaga National Parkなど、複数の地域が公式情報から明らかになっています。
特にGrassriversは湿地帯として描かれており、Rockstarの公式ビジュアルでもワニが数多く登場します。PC Gamerも、公開済み情報を整理した現在のマップガイドで、Grassriversの湿地とワニの存在を取り上げています。
そう考えると、2015年前後の初期案にあったとされる「Alligator Farm」のようなアイデアが、現在のLeonidaの湿地帯へ何らかの形で受け継がれている可能性を想像したくなります。ただし、「Alligator Farmが現在のGrassriversになった」と確認されたわけではありません。ここは資料から考えられる興味深い比較の一つにとどまります。
🎢 「廃遊園地」は現在のGTA6にも存在する?
もう一つ気になるのが「Disused Theme Park」です。名前だけなら、放棄された遊園地やテーマパークのような場所を想像できます。GTAシリーズでは廃墟や使われなくなった施設が探索スポットとして配置されることもあり、もし初期構想の段階からこうした場所が考えられていたのであれば興味深いところです。
しかし、現在のGTA6に「Disused Theme Park」という名称のロケーションが存在するとRockstarが発表したわけではありません。初期マップに存在したアイデアがそのまま残っているのか、別のロケーションへ姿を変えたのか、それとも完全に削除されたのかは分かっていません。
だからこそ今回の資料は「未発表ロケーションのリーク」として見るより、現在のLeonidaへたどり着くまでにRockstarがどのような場所を検討していたのかを知る開発史の資料として見る方が面白いでしょう。
🕐 GTA6の構想は少なくとも10年以上前まで遡る?
もし今回報じられている年代が正しければ、もう一つ興味深い点が見えてきます。2015年といえば、GTA V発売からわずか約2年後です。GTA Vは2013年9月に発売されているため、その頃にはすでに次回作となるGTA6の世界について、何らかの地理的な構想が進められていたことになります。
もちろん、2015年に現在と同じ規模でGTA6が本格制作されていたことを意味するわけではありません。ゲーム開発では、本格的な制作に入る前から舞台設定やロケーション、ゲームシステムなどの検討が行われることがあります。
それでも、2026年に発売されるGTA6につながるアイデアが10年以上前の資料に存在していたのであれば、その開発期間の長さを感じさせます。
🔓 そもそも「192GBの新しいGTA6ハッキング」ではない
今回のニュースで特に誤解しやすいのが、約192GBという数字です。「Rockstarから新たに192GBものGTA6データが盗まれた」と受け取ってしまいそうですが、現在報じられている内容はそうではありません。
PC Gamerは今回ネット上に出てきたデータについて、過去のRockstarへの侵害に関連するものとみられる一方、正確な出所には不明な部分が残っているとしています。そのため、少なくとも現時点では「2026年9月にRockstarが新たに192GBのハッキング被害を受けた」ことを示すニュースではありません。また、約192GBすべてがGTA6のデータというわけでもありません。
🏙️ GTA Vの「Liberty City」計画もさらに具体的に
むしろ今回のデータ解析で大量に見つかっているのは、GTA V関連の開発資料です。その中でも注目されているのが、以前から存在が噂されてきたGTA V向けLiberty City拡張です。
解析では、環境音に使用するゾーンデータなどをもとにLiberty Cityのマップを再構築する試みも行われており、GTA IVの街をそのまま移植するだけではなく、より大きく再構成されたLiberty Cityが検討されていた可能性が指摘されています。
ただし、このデータが存在するからといって「Liberty CityがGTA6に登場する」「GTA6のDLCになる」ことを意味するわけではありません。ここは完全に別の話です。
🕵️ 「Agent Trevor」のミッションリストも発見
もう一つ大きな発見が、GTA VのキャンセルされたシングルプレイヤーDLCとして知られる「Agent Trevor」関連です。今回のデータからはミッションリストやマップ関連資料が解析され、海中基地を含むロケーションなど、実際にどのような内容が検討されていたのかが以前より具体的に見えてきています。PC Gamerは、スパイ作品を思わせる内容だったことも紹介しています。
GTA Vでは発売後にシングルプレイヤーDLCが期待されながら、最終的にはGTA Onlineが長期的な中心コンテンツになりました。今回の資料は、表に出ることのなかったGTA Vの別の未来を垣間見るものでもあります。
⚠️ 「現在のGTA6マップが流出した」わけではない
今回の情報を見るうえで、ここは最も重要です。2015年前後の初期GTA6マップ案とされるものは、2026年に発売されるGTA6の完成版マップではありません。
10年以上の開発期間があれば、都市の配置、道路、ロケーション名、ミッションの舞台などが変更されても不思議ではありません。実際、現在公式に確認できるLeonidaにはVice Cityをはじめ複数の地域が設定されており、2015年前後の初期資料とされるものとは異なる部分があります。
したがって今回の資料から、「この場所が製品版にある」「このマップがGTA6の全体マップだ」と断定することはできません。正式発表ではない資料をどこまで事実として扱うかという点は、GTA6 Onlineは32人? Rockstar裁判資料に“online 32 player format”でも整理しています。
🌅 それでも面白いのは「GTA6ができるまで」が見えること
今回の情報で面白いのは、発売前のGTA6について新しい都市やミッションが判明したことではありません。私たちが2026年に見ているLeonidaが、最初から現在の姿だったわけではないことが見えてくる点です。
2015年前後とされる初期マップ案に「Alligator Farm」や「Disused Theme Park」といったロケーションが存在し、その後10年以上を経て、現在Rockstarが公開しているVice CityやGrassriversを含むLeonidaへと形作られていった。どのアイデアが残り、どの場所が名前や姿を変え、どれが完全に消えたのか。そこを公式映像や現在判明しているマップと比較すると、単なる「リーク」ではなく、GTA6という巨大なゲームが作られていった過程を垣間見る資料としてかなり興味深いものがあります。
ただし出所は非公式の流出データです。現行版GTA6の情報とは切り分けながら、今後さらに解析が進み、初期構想と現在のLeonidaを結びつける新たな発見が出てくるのか注目です。
出典
→ Massive 192GB GTA leak reveals early GTA VI map and canceled DLCs(Tom's Hardware)
注記: 本記事は、PC GamerおよびTom's Hardwareの報道と、Rockstar Games Newswireで公開されている公式情報をもとにGTA6 FEEDが整理したものであり、Rockstar Games/Take-Two Interactiveとは一切関係がありません。今回取り上げた約192GBのデータはRockstarが公式に公開したものではなく、内容・出所・年代のいずれもRockstarが確認したものではありません。「2015年ごろ」という年代や各ロケーション名は報道にもとづく記述で、製品版GTA6に同じ場所が存在することを意味しません。本文中のマップ画像はイメージであり、Rockstar Gamesが公開した資料や本文で触れている流出データの実物ではありません。その他の掲載画像はRockstar Gamesが公開した公式スクリーンショットであり、いずれも本文で触れている流出データとは無関係です。GTA6は2026年11月19日にPS5・Xbox Series X|S向けに発売予定です。

