あなたのFiveMサーバーは大丈夫? RockstarがModルールを明文化、鯖運営者が確認すべきポイント
FiveMでサーバーを運営している人にとって、少し気になる動きが出てきた。Rockstar GamesがModに関するガイドラインを整理し、どのようなModやマルチプレイヤー環境を認めるのか、その境界線を改めて示している。
ここで最初に誤解しないでほしいのは、「RockstarがFiveMを禁止した」という話ではないということだ。むしろ現在のFiveMはRockstarが正式に認めているCreator Platform側に位置づけられている。Rockstar自身も、RPサーバーについて「Creator Platformを通じて許可している」と案内している。
では何が問題なのか。FiveMを使っていれば、そのサーバーで行うことがすべて自動的に許可されるわけではない。アセットの使い方、収益化、スポンサー、ギャンブル要素など、サーバーごとの運営内容によってはルールに抵触する可能性がある。日本のFiveMサーバー運営者も、一度自分の環境を確認しておいた方がよさそうだ。
🛠️ FiveM自体は「非公式の野良サービス」ではない
まず大前提として、FiveMそのものを心配する必要はない。Rockstarは現在、GTAの認可されたオンラインマルチプレイヤーサービスとして、GTA Onlineに加えてCfx.re Platform Server(FXServer)を利用したRP/Community Serverを明確に挙げている。それ以外の無許可GTAオンラインサービスについては、ソフトウェアライセンスに違反すると案内している。
さらに2026年9月にはRockstar Games Launcher側でもFiveMとの相互運用性改善がアップデート内容として記載されるなど、FiveMとRockstar本体との距離は以前とは明らかに変わっている。つまり、FiveMだから危ないのではなく、FiveMの中で何をしているかが重要になっている。ここを分けて考える必要がある。
🗺️ ① 他のゲームからマップやアセットを持ってきていないか
まず確認したいのが、サーバー内で使用しているアセットだ。Rockstarの著作物に関するポリシーでは、権利を侵害する無許可Modやportの配布・宣伝について、既存ゲームのコンテンツを本来提供されていないプラットフォームやゲームエンジンへ移植する行為などを問題として挙げている。
今回話題になった「2014〜2015年ごろのGTA6初期マップをFiveM上で動かした」という事例を考えると分かりやすい。仮に技術的にはFiveMで動かせたとしても、流出したGTA6のアセットだからFiveMで自由に公開していい、ということにはならない(この件は約192GBのRockstar旧データから「2015年のGTA6」が浮上で整理している)。
これはGTA6に限った話ではない。「このマップはどこから来たのか」「この車両やモデルを使用する権利はあるのか」という部分は、サーバー側でも確認しておく必要がある。
💰 ② サーバーの課金、Tebexを通している?
日本のFiveMサーバーで特に確認しておきたいのが収益化だ。Cfx.reの公式ドキュメントでは、TebexをCfx Platformの認可された収益化パートナーとして案内している。
さらにかなり明確な記述がある。Cfx.reによれば、FiveMサーバーの収益化でTebex以外のプラットフォームや決済プロバイダーを使用することは禁止され、Platform License Agreement違反になる。
たとえばサーバー内アイテムや特典などを有料販売している場合、「売っている内容」だけでなく、どの決済経路を使用しているのかも確認した方がいい。「寄付だから大丈夫」「個人間で払ってもらっているだけ」と自己判断するのではなく、実際の仕組みが現在のCreator Platform License Agreementに沿っているかを見る必要がある。
🎰 ③ リアルマネーが絡むギャンブルはNG
ここはかなり明確だ。2026年1月12日付のCreator Platform License Agreementでは、現実のお金や暗号資産などをサーバーへ投入し、そこから現実の価値を持つものを受け取ったり他ユーザーへ移転したりできる仕組み、つまりリアルマネーが絡むギャンブルを禁止している。さらに、リアルマネーまたはゲーム内通貨で販売されるルートボックス、ガチャ、ランダム抽選、懸賞などの確率型要素も禁止対象として挙げられている。
FiveMのRPサーバーにはカジノや賭博をRPとして実装しているケースもある。重要なのは、単にゲーム内に「カジノがある」というだけで即違反と決めつけるのではなく、そのゲーム内経済と現実のお金がどう接続されているのかを見ることだ。
🪙 ④ NFT・仮想通貨をサーバーと連携させていないか
暗号資産についても明確だ。Creator Platform License Agreementでは、Creator Servicesを利用して暗号通貨や暗号資産、NFT、トークン、ミームコインなどの利用・販売・宣伝を促進することを禁止している。
「ゲーム内通貨っぽく使えばいい」という話でもない。現実の暗号資産とFiveMサーバーを接続するような仕組みを検討している場合は、特に注意が必要になる。
📢 ⑤ スポンサーや広告が入っていないか
ここは日本のサーバーでも意外と見落としやすいかもしれない。Creator Platform License Agreementでは、第三者ブランドによる、または第三者ブランドとの継続的な商業関係のもとで「公式サーバー」のような形で運営することを禁止対象として挙げている。さらにCreator Contentへ第三者のプロモーション、広告、エンドースメント、スポンサーシップを組み込むことも、禁止される商業利用として記載されている。
そのため企業案件や広告をFiveMサーバー内へ持ち込む場合、「ただ看板を置くだけだから大丈夫」とは限らない。スポンサー企業の看板、実在ブランドとのタイアップ、広告スペースの販売などを行っているサーバーは、現在のルールを確認しておいた方がいいだろう。
🚗 ⑥ 「実在ブランドの車なら全部アウト」と単純化しない
一方で、注意したいのが過剰な解釈だ。今回のルールを見て「実車ModがあるFiveMサーバーは全部違反」「実在企業のロゴがあったら即BAN」と断定するのは危険だ。
Creator Platform License Agreementでは、サーバー管理者自身がサーバー内コンテンツについて責任を負い、Rockstarの規約・Creator Policiesだけでなく、適用される法律などにも従う必要があるとしている。第三者の著作権や商標などについては、その権利者との関係も出てくる。
したがって個々の車両、衣装、音楽、ロゴなどを見ただけで、外部から「このサーバーは違反」と断定するのではなく、そのコンテンツを利用する権利や許諾があるのかまで含めて判断する必要がある。
🧑💻 ⑦ 買ったスクリプトだから安心、とは限らない
サーバー運営者にとってもう一つ重要なのが、外部から導入したResourceだ。Cfx.reのドキュメントでも、コミュニティ制作のResourceについて、利用者自身が慎重に選ぶよう案内している。購入する場合はCfx MarketplaceやTebex経由かどうか確認することも推奨されている。
ここで考えておきたいのは、「自分が作ったものではない」「購入したスクリプトだから大丈夫」だけでは十分とは限らないということだ。Creator Platform License Agreementでは、Server Adminが自分だけでなく、他者がそのCustom Serverを通じて作成・アップロード・配布するServer Contentについても責任を負うとしている。購入したResourceやMLO、車両、衣装なども含めて、出所を把握しておくことが重要になる。
⚠️ 違反するとどうなる?
Creator Platform License Agreementでは、サーバー管理者にAgreementやCreator Policiesを遵守させる責任を課し、違反したCustom ServerやServer Adminに対してRockstarがAdverse Action(不利益な措置)を取る権利を留保している。
ただし、ここで必要以上に煽る必要はない。「今回のガイドラインによって、日本のFiveMサーバーが一斉BANされる」という発表があったわけではない。むしろサーバー運営者として重要なのは、何かが起きてから対応するのではなく、現在のルールに照らして自分のサーバーを一度棚卸ししておくことだろう。
✅ FiveMサーバー運営者が確認しておきたいこと
今回の内容を運営者目線で整理すると、最低限チェックしたいのは次のようになる。
- FiveM / FXServerという認可された環境を使用しているか
- 他ゲームや流出データから無断でアセットを移植していないか
- 使用しているMLO・車両・衣装・Resourceなどの出所を把握しているか
- サーバーを収益化している場合、Tebexを利用しているか
- リアルマネーと接続されたギャンブルや確率型課金を導入していないか
- NFT・仮想通貨・トークンなどとサーバーを接続していないか
- 無許可のスポンサー・広告・ブランドタイアップを導入していないか
- 導入している有料Resourceが正規のものか確認しているか
特に長期間運営しているサーバーほど、昔導入したResourceや課金システムが現在のルールと一致しているか、一度確認しておく価値はありそうだ。
🔍 「FiveM公認」と「そのサーバーの中身が公認」は別の話
RockstarがCfx.reを買収して以降、FiveMを取り巻く状況は大きく変わった。現在はRockstar自身がRP/Community ServerをCreator Platform経由で認め、Rockstar Games LauncherでもFiveMとの相互運用性を改善している。
だから今回の動きを「RockstarがFiveMを締め出そうとしている」と見るのは違う。むしろ逆で、FiveMを正式なCreator Platformとして扱うからこそ、その中で何が許され、何が許されないのかを以前より明確にしていると考えた方が現在の状況には合っている。
そしてサーバー運営者にとって最も覚えておきたいのは、「FiveMはRockstar公認」イコール「FiveM上でやっていることは全部Rockstar公認」ではない、ということだ。日本でもFiveMサーバーが増えている今だからこそ、サーバーを公開・収益化している運営者は、一度RockstarとCfx.reの最新ルールを確認しておいた方がいいだろう。
FiveMがRockstar公式ランチャーへ組み込まれていく流れについてはNoPixel VがRockstar Games Launcherから起動できるようになるまで、実際に公開された初日の様子はNoPixel Vの公開初日でも取り上げている。
出典・参考
→ Roleplay (RP) Servers(Rockstar Games Customer Support)
→ Mod Guidelines(Rockstar Games)
→ Setting Up a Tebex Store(Cfx Documentation)
→ Creator Platform License Agreement(2026年1月12日版・PDF)
注記: 本記事は、Rockstar Games公式のMod GuidelinesおよびRPサーバーに関するサポート記事、Cfx.reの公式ドキュメント、2026年1月12日付のCreator Platform License Agreementの記載内容をもとにGTA6 FEEDが整理したものであり、Rockstar Games/Take-Two Interactive/Cfx.reとは一切関係がない。本文は各規約の内容を日本語で要約したもので、正確な条文は必ず原文を確認してほしい。規約は改定される可能性があり、本記事は執筆時点で公開されている版にもとづく。個別のサーバーが規約に違反しているかどうかの判断や法的な助言を行うものではなく、運営しているサーバーの扱いについて判断が必要な場合はCfx.reのサポートや専門家へ確認することをおすすめする。アイキャッチはRockstar Games公式サイトのスクリーンショット。本文中の画像はいずれも記事内容をイメージしやすくするために編集部が用意したもので、実際のゲーム画面・公式UI・実在のサーバー画面ではない。
