グランド・セフト・オートV(GTA5)
最終更新:2026-09-20
このページでは、GTA6の前作にあたる『グランド・セフト・オートV』(GTA5)を、発売日と対応ハードの変遷、開発、主要スタッフ、ストーリー、売上と評価、そしてGTA6へのつながりという観点でまとめます。GTAシリーズアーカイブの一部として、シリーズの流れをたどるための基礎情報を日本語で整理したものです。
※本ページは公式発表・トレーラー・各メディアの先行取材・考察をもとにした非公式のまとめです。GTA6は2026年11月19日発売予定で、発売後に内容が変わる場合があります。
概要
グランド・セフト・オートV(GTA5)は、Rockstar Gamesが2013年に発売したオープンワールド・アクションゲームです。架空の都市ロスサントスを舞台に、性格も境遇も異なる3人の主人公を切り替えながら物語を進める構成が最大の特徴で、シリーズで初めて「3人同時主人公制」を採用しました。発売から10年以上を経てもなお売れ続け、単一のゲームとしては史上まれに見る長寿命作品となっています。次回作GTA6が登場するまでの間、シリーズの看板を実質的に一人で支え続けたタイトルです。
発売日と対応ハードの変遷
GTA5は「1本のゲームが3つのハード世代にまたがって発売され続けた」点でも異例です。オリジナル版から最新機版まで、およそ9年かけて移植・強化が重ねられました。
- オリジナル版:2013年9月17日、PlayStation 3 と Xbox 360 で発売。
- PS4/Xbox One 版:2014年11月18日発売。解像度やディテールを強化した新世代版。
- PC(Windows)版:2015年4月14日発売。高解像度と一人称視点などに対応。
- PS5/Xbox Series X|S 版:2022年3月15日発売("Expanded and Enhanced")。最新機向けに再最適化された版。
- このほか2020年5月には、Epic Games StoreでPC版が一時無料配布され、アクセスが殺到してストアが一時的に不安定になったことも話題になりました。なお本作にGoogle Stadia版は存在しません。
開発
開発を主導したのは、シリーズの中核スタジオであるイギリス・エディンバラの Rockstar North です。
- 前作GTA IV(2008)の発売後から、複数のRockstarスタジオが協力して約5年をかけて制作されました。
- 開発費とマーケティング費を合わせた総額は、当時の報道で2億6,000万ドル規模(英ポンドで1億7,000万ポンド超)に達したとされ、発売当時「史上もっとも高額なゲーム制作の一つ」と報じられました(この数字は公式の内訳ではなく報道ベースの推定です)。
- 本作は、Rockstar独自のRAGEエンジンを用い、広大なマップと膨大な作り込みを両立させています。
主要スタッフ
シリーズを長年支えてきた顔ぶれが中心となって制作されました(役職は当時のもの)。
- プロデューサー:レスリー・ベンジーズ(Rockstar North の代表として開発を統括)。
- 脚本・クリエイティブ統括:ダン・ハウザー。共同脚本にルパート・ハンフリーズ、マイケル・アンズワース。
- アートディレクター:アーロン・ガーバット。
- 音楽(スコア):タンジェリン・ドリーム、ウディ・ジャクソン、ジ・アルケミスト、オー・ノウらが共同で制作し、DJシャドウらも参加しました。
ストーリー(ネタバレ注意)
※結末に触れます。舞台はロサンゼルスをモデルにした都市ロスサントス。性格も立場も異なる3人の人生が交差します。
- 物語は、雪深いノースヤンクトンでの強盗未遂から始まります。マイケルは仲間のトレバーやブラッドとともに強盗に失敗し、自らの死を偽装して姿を消します。
- 9年後、司法取引で正体を隠したマイケルは、ロスサントス郊外の豪邸で退屈な引退生活を送っていました。冷めきった家庭と満たされない日々に鬱屈するなか、車の差し押さえで日銭を稼ぐ若者フランクリンと出会い、二人は手を組みます。
- マイケルが再び犯罪の世界へ戻ったことで、彼の生存を知ったトレバーが現れ、危うい旧交が復活します。3人は連携して大がかりな強盗を重ねますが、腐敗したFIB捜査官たちや冷酷な大富豪デヴィン・ウェストンの思惑に振り回されていきます。
- 終盤はプレイヤーの選択によって結末が分岐し、仲間の誰かを切り捨てる道か、3人で敵をまとめて排除する道かを選ぶことになります。
主な登場人物
- マイケル・デ・サンタ
- 元プロの銀行強盗。司法取引で正体を隠して引退生活を送るが、退屈と家庭不和から犯罪へ戻る。
- フランクリン・クリントン
- ロスサントスの若者。裏社会での成功を求め、マイケルを師と仰ぐ実行役。
- トレバー・フィリップス
- マイケルのかつての相棒。砂漠を拠点に武器・麻薬の密売を営む、暴力的で予測不能な男。
- ラマー・デイヴィス
- フランクリンの幼なじみで相棒。
- デイヴ・ノートン
- マイケルを長年操ってきた、腐敗したFIB捜査官。
- スティーヴ・ヘインズ
- 3人を強盗に利用する、野心的で危険なFIB捜査官。
- デヴィン・ウェストン
- 3人を追い詰める冷酷な大富豪。物語終盤の主要な敵。
使用楽曲・サウンドトラック
現代のロスサントスを舞台に、ポップ・ロック・ヒップホップ・エレクトロニックなど非常に幅広いジャンルを、シリーズ最多規模のラジオ局に載せています。
- 代表的なラジオ局:Non-Stop-Pop FM(ポップ)、Los Santos Rock Radio(クラシックロック)、Radio Los Santos(現代ヒップホップ)、FlyLo FM(エレクトロニック。Flying Lotus がホスト)など。局数・曲数はアップデートで増えていきました。
- シリーズで初めて本格的なオリジナルスコアを搭載した作品で、Tangerine Dream、Woody Jackson、The Alchemist、Oh No が数年かけて共作し、DJ Shadow も参加しました。
- 代表的なライセンス曲には Kendrick Lamar などがあります。公式アルバム「The Music of Grand Theft Auto V」が全3巻(オリジナル楽曲/スコア/サウンドトラック)で2013年に配信されました。
発売後の反響・売上・評価
GTA5は批評・商業の両面で歴史的な成功を収めました。
- 批評面では、Metacriticで97点前後という極めて高い評価を獲得しました。
- 売上面では、発売初日の24時間で約8億1,500万ドル、発売から3日間で10億ドルを売り上げたと報じられ、エンタメ史上最速級の記録として話題になりました(いずれも報道・発表ベース)。
- オンラインモード「GTAオンライン」は本編の少し後、2013年10月1日に始動し、長期にわたって本作の収益を支え続けました。
- 累計の出荷本数は、Take-Twoの決算発表によれば2026年時点でおよそ2億3,000万本に達したとされ、単一タイトルとしては史上最多級の記録となっています(数字は決算ごとに更新されます)。
GTA6へのつながり
GTA5の異例の長寿命は、そのまま「GTA6を待つ時間」でもありました。
- Rockstarが次回作GTA6(GTA VI)の開発を公式に認めたのは2022年2月4日で、その時点でGTA5は発売から8年以上が経過していました。
- GTAオンラインの継続的な人気が収益を支えたことで、Rockstarは次回作をじっくり作る時間を確保できたとみられています。
- GTA5のロスサントス(西海岸)に対し、GTA6は初代・バイスシティ以来となる東海岸のバイスシティ(レオニダ州)へ舞台を移します。シリーズの舞台の変遷という点でも、GTA5は一つの節目に位置づけられます。
出典
Rockstar Games 公式サイト、Take-Two Interactive 決算発表、各作 英語版Wikipedia(infobox・release節)、Variety(Epic無料配布の報道)、Game Developer、TweakTown(累計販売本数の報道) ほか。
Rockstar Games及びTake-Two非公式。商標は各権利者に帰属。ページ内の画像はRockstar Gamesの公式素材(プレス素材・公式映像のスクリーンショット)です(© Rockstar Games / Take-Two Interactive)。
